Soap Bubble 2489583 640

会社の経営が順調で、資金に余裕が出てくるようになると、他の会社に融資を行うこともできるようになります。

そこで、以下では、他の会社に融資を行った場合に、会計記帳において、どのような勘定科目を使って仕訳をすればよいかということについて、解説します。

 

他社への融資は、貸付金勘定を用いる

会社が、個人や他の会社に対して融資を行った場合には、貸付金勘定を使って仕訳するのが一般的です。

例えば、A社がB社に対して10年間で1,000万円の融資を行った場合には、以下のように仕訳します。

長期貸付金 1,000万円 / 現金預金1,000万円

貸付から1年後に、20万円の利息と100万円の返済があった場合には、以下のように仕訳します。

現金預金 120万円 / 長期貸付金 100万円
/ 受取利息   20万円

ちなみに、決算日の翌日から起算して1年を超えて返済される金銭を貸し付けた場合には、長期貸付金勘定を用いて仕分けを行います。

一方、決算日の翌日から起算して1年以内に返済される金銭を貸し付けた場合には、短期貸付金勘定を用いて仕分けを行います。

上記の長期貸付金も、貸付から9年が経過すると、返済期限が1年を切って短期貸付金に切り替わりますが、実務上では、その切り替えの仕訳をすることはあまりありません。

 

融資ではなく、他社の株式を購入した場合にはどうなるか

他社への金銭の貸付ではなく、他社の株式を購入した場合には、どのような勘定科目を用いて仕分けをするのでしょうか。

まず、親会社や子会社、系列会社など、自社と関連のない会社の株式を、投機目的で購入した場合には、「売買目的有価証券」勘定を用いて仕分けします。

次に、親会社株式、子会社株式、関係会社の株式等、自社に関連する会社の株式を、売買目的以外の目的(グループ維持等)で購入した場合には、「投資有価証券」勘定を用います。

出資先が合同会社や合資会社など、株式会社でない場合には、「投資有価証券勘定」を利用できませんので、「出資金」勘定を利用します。

 

他の会社の株式を買った場合や出資をした場合の仕訳例

例えば、株価が上昇したら売却する目的で株式を500万円分購入した場合には、以下のように仕訳をします。

売買目的有価証券 500万円 / 現金預金 500万円

この株式を、ある時期に600万円で売却したとすれば、以下のように仕訳をします。

現金預金 600万円 / 売買目的有価証券 500万円
/ 有価証券売却益  100万円

次に、系列強化の目的で、関連会社株式を1億円分購入した場合には、以下のように仕訳します。

投資有価証券 1億円 / 現金預金 1億円

最後に、特殊な技術を有する合同会社の経営権を握り、子会社とするために、その合同会社に1億円の出資金を拠出した場合には、以下のような仕訳になります。

出資金 1億円 / 現金預金 1億円