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財産管理は、未成年者や認知症の高齢者などの社会的弱者を保護する目的で行われます。

また、死亡者に相続人がいない場合に、相続財産管理をされますが、これも、死亡者の財産が長期間放置されることによる社会的な損失を回避するために行われます。

いずれにしても、財産管理は、社会的公益的な目的から実施されることになります。

財産管理とは

財産管理とは、親権者が未成年の子の財産を管理し、その財産に関する法律行為を子に代わって行うことです。

精神の障害によって物事の判断が付かなくなった方(成年被後見人等)の財産を管理し、成年被後見人等に代わって財産に関する法律行為を代理することも財産管理です。

具体的には、以下のようなものが該当します。
①財産目録の作成
②印鑑や貯金通帳の保管・管理
③不動産の維持・管理
④保険金や年金などの受領
⑤介護サービス等の契約
⑥必要な経費の支出
⑦生活費の捻出のための動産や不動産の売却

この他、亡くなった方に相続人がいない場合、利害関係人の申立てに基づいて、家庭裁判所が相続財産管理人を選任しますが、相続財産管理人も死亡者の財産管理を行います。

財産管理にはどのようなメリットがあるのか

未成年者や成年被後見人は、自分で重要な法律行為(不動産の売却や金銭の借入れ)ができません。

また、適切な財産の管理ができないので、浪費や詐欺被害によって、財産を失ったりすることも起こりえます。

そこで、親権者や家庭裁判所が選任した財産管理人が、本人に代わって財産を適切に管理したり、本人に代わって重要な法律行為を行うことは、本人の利益になります。

認知症高齢者などは、振込詐欺などの被害に遭うことも多いですが、財産管理人がその者のATMカードや印鑑・通帳を保管していれば、そういった被害に遭うこともないでしょう。

また、死亡者に相続人がいない場合には、相続に関する手続きが一切進みません。

そういった場合に、家庭裁判所が選任する相続財産管理人がいれば、亡くなった者の相続人に代わって、相続の手続きを行います。

そうすると、亡くなった方の財産が処分されずに長期間放置されている事態を回避できますので、関係者は安心できます。

法律上の財産管理は弱者保護のために行う

余っている金銭等を投資の専門家に預けて、株式などで運用してもらい、その運用益を受け取るというのも、広い意味では財産管理に該当します。

しかし、民法などで規定している財産管理は、未成年者や認知症の高齢者など、社会的弱者を詐欺者等から保護したり、生活支援のために行います。

従って、法律上の財産管理は、親権者がその子供の財産管理を行う場合を除いて、家庭裁判所の厳格な指導の下に行われます。