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海外から資金を調達する場合、資金調達時点より資金返済時点での為替が円安になることによって、為替差損を被るというリスクがあります。

ただし、このリスクは、通貨オプションを活用することによって、ある程度防ぐことができます。

海外からの資金調達には為替リスクが伴う

海外から資金調達を行った場合、まず、為替変動リスクが発生します。

例えば、アメリカの銀行から10,000ドルの資金調達を行ったとします。資金調達時点での為替レートは1ドル=100円とします。

この場合、アメリカからの資金調達で、日本企業は、100万円を手に入れます。

さて、借入金の返済期日が来て、借りた10,000ドルをアメリカの銀行に返済するとします。返済時点での為替レートが1ドル=120円とします。

すると、日本企業は、120万円で10,000ドルを購入し、アメリカの銀行に支払う必要があります。

為替レートの変動で、日本企業は20万円の損失を被りました。

このように、外国から資金調達を行う場合には、まず、為替リスクを考えなくてはなりません。

海外からの資金調達のリスクは為替リスク以外は存在しない<h/2>

外国債や外国株式を購入する場合には、その国で政情不安があると、国債が暴落したり、株式が暴落することがあるので、そういったリスクも背負います。

しかし、外国通貨を借り入れ、それを円に返還するという形で資金調達を行うのであれば、主な変動リスクは為替リスクのみとなります。

確かに、資金を調達した国で政情不安があると、通貨価値が大幅に変動したりしますが、そこは為替リスクの中に吸収されますので、別に新しいリスクを構成しません。

資金を調達した海外の融資先から法外な金利を請求されるという可能性もありますが、融資先が先進国の銀行であれば、そのようなことはまず考えられません。

為替リスクを防ぐには通貨オプションの活用する

通貨オプションは、将来の定められた期日に、定められたレートで、定められて数量の外貨を円と交換する権利のことを言います。

上記の例では、アメリカから借りた10,000ドルの返済期日に、1ドル=100円でドルを買う通貨オプションを確保しておきます。

そうすると、アメリカドルの返済期日には、為替レートが1ドル=120円となっていても、100万円10,000円を購入できるので、損をすることなく、借入金の返済ができます。

通貨オプションを活用することで為替リスクを回避できるのであれば、金利の安い海外の国から資金を調達したほうが、日本国内から資金を調達するよりもより有利になります。