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取引先から仕入れた商品の代金を商業手形で決済していると、たまに、資金繰りがうまくいかなくて、当座預金口座の残高が0になってしまうことがあります。

そのような場合に利用できるのが当座貸越です。

そこで、以下では、この当座貸越について解説します。

当座貸越とは何か

当座貸越とは、当座預金用座の残高が0になっても、当該当座預金口座から手形の決済代金を支払うこと可能にする制度のことを言います。

当座預金残高が0でも、当該当座預金口座から手形の決済代金を支払うと、残高がマイナスとなりますが、その分、銀行から口座保有者に資金が融資されていることになります。

また、個人の普通預金についても当座貸越があります。

それは、総合口座(普通預金口座と定期預金口座)を開設している方が、定期預金口座の残高の一定割合の金額まで、普通預金のマイナス残高を認めることを言います。

当座貸越が利用できると、総合口座普通預金残高を超えて払い出しが可能となります。

そして、万が一、普通預金残高を超えて払い出した現金の返済ができない場合には、総合口座定期預金を解約し、その支払いに充てることになります。

いずれにしても、当座貸越は、銀行の自動融資サービスのことを言います。

当座貸越を利用する場合の注意点は何か

当座貸越は金融機関の自動融資サービスなのですが、普通の融資に比べて金利が高いのが特徴です。

従って、短期間に当座預金残高のマイナス分を口座に入金できれば良いのですが、マイナス分の補てんに時間がかかるような場合には、金利の負担が大きくなります。

当座貸越のマイナス分の補てんに時間がかかるようでしたら、当座貸越は利用せず、定期預金等を解約して手形決済代金を確保するのが適切な方法です。

当座貸越契約について

当座貸越を利用するためには、個人又は法人利用者と銀行が当座貸越契約を結ぶ必要があります。

この契約を結ぶ際、通常、銀行は有価証券、定期預金、不動産等の担保を求めます。

当座貸越は、当座貸越契約で定める貸越限度額の範囲内で行えます。

この貸越限度額は定期預金残高の80%となることが多くなります。

すると、例えば、当座預金口座を保有する法人が、同じ銀行に定期預金1,000万円を保有していたとすると、当座貸越が可能な金額(貸越限度額)は800万円となります。

貸越限度額が800万円ということは、当座預金口座の残高が0円でも、800万円までの手形の決済(支払)は可能だということを意味します。