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2017年に日本政策金融公庫が行った統計調査によると、起業者全体に占める60歳以上の方の割合は6年前と比較して約3倍に増加しています。

そこで、以下では、このシニア起業をする人はどういう人かということと、シニア起業のビジネスモデルについて解説します。

シニアになってから起業する人

シニア起業をする人は、まず、定年退職後も、気力や体力の充実し、好奇心が旺盛の方です。

年金の支給開始年齢が引き上げられつつある現在、60歳で退職すると、年金の支給開始年齢まで無収入期間がある人が多くなってきています。

この無収入期間を、多くの方は、リスクの高い起業ではなく、安全した再雇用というスタイルを選択します。

しかし、リスクがあるにもかかわらず、シニア起業という選択をされる方は、定年後に、気力や体力の充実した方ということができます。

シニア起業をする方は、サラリーマンで成功した方が多い

シニア起業は若年世代の起業と比較してお金がかからないと言っても、起業に変わりはないので、それなりに資金が必要です。

退職すると、会社から退職金が支給されますが、普通は、その退職金は老後資金として蓄えておかなくてはなりません。

本来は、老後の資金として使うべき退職金の一部を起業に回すことができるのは、退職金自体の金額が大きく、起業に使っても、退職金の残額が十分にあるという方です。

そうすると、高額の退職金がある方が、資金に余裕があってシニア起業を行いやすいという結論が得られます。

高額の退職金を頂ける方とは、サラリーマンで成功して、高い役職に就いた方です。

シニア起業をする方は自信家が多い

シニア起業は、若年層の起業に比べて、資金的に余裕があり、安全だと言われています。

しかし、どんな起業でも、リスクがあることに間違いはありません。

確実に成功するという起業などはあり得ず、基本的には、退職した会社で再雇用をしてもらう方がはるかに安全です。

退職後、それまで勤めていた会社に再雇用してもらえない場合でも、別の会社に再就職する方法もあります。

それにもかかわらず、起業をすると言うのは、その方に相当自信があるといえます。

自信がある方は、サラリーマンで成功した方に多いことは言うまでもありません。

シニア起業のビジネスモデルについて

シニア起業のビジネスモデルには以下のような特徴があります。

・売上げが少なく採算が取れにくい
・黒字転換するまでに時間がかかる
・開業資金は潤沢だが、借金が多い
・経費が掛かりやすい法人形態での起業が多い
・他人に学ぶという姿勢が不足している

シニア起業は、サラリーマンで成功した方が行う場合が多いので、将来の予測が甘く、シニア起業の厳しい現実を看過しがちな傾向があります。

他の世代の起業と比較して、シニア起業は安全だとはいえ、起業は起業ですので、開業後は厳しい現実が待っています。

シニア起業をする場合には、このことをしっかりと認識しなくてはなりません。