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起業ブームが到来し、実にたくさんの方が起業するようになりました。

しかし、起業で成功する方はほんの一握りで、現実には、多くの方が廃業に追い込まれています。

では、なぜ、起業で多くの方が失敗するのでしょうか、以下では、起業失敗率が高い理由について解説します。

起業で失敗する理由①現状認識が甘い

ある調査によると、新規に設立された会社の中で、最終的に株式市場に上場できる会社の数の割合は、1580分の1だそうです。

また、ある税理士の報告によると、会社を作っても、10年もつのは全体の5%程度だと言われています。

それぐらい、起業した事業者を迎える環境は厳しいものとなっています。

従って、起業した場合には、よほど厳しい覚悟で臨まないと、成功することは困難で、甘い考えで起業した場合には、非常に高い確率で失敗します。

例えば、小売業では、コンビニエンスストア、大規模小売店、ドラックストアといった小売りのプロたちが、市場をほぼ独占しています。

その中に、起業して何か物を売ろうとしても、よほどの特色がある商品を用意しなければ、それらのライバルからお客さんを引き抜くことはできません。

また、出版でも、公告でも、著述業でも、現在では、ほとんど大起業が市場の大半を抑えており、残った少数のパイを、新規起業者を含めた中小事業者が取り合っています。

この厳しい環境の中で、事業者として成功するには、大変な努力によって、特色のある商品やサービスを開発する必要があります。

こういった現状認識なく、準備も努力もなく起業した場合には、失敗する可能性が高いと言えます。

起業で失敗する理由②事業計画の誤り

起業でする場合には、まず、事業計画を練ることが大切です。

例えば、現在は、既存産業はほとんど大企業に抑えられているので、新規起業者が成功しやすいのは、IT分野や最先端医療など、比較的最近発展してきた分野です。

また、高齢化社会の到来で、高齢者向けの商品やサービスも超過需要の状態となっており、この分野も、成功しやすい分野の1つとなっています。

起業の際には、現状分析をしっかり行い、できるだけ、事業が成功しやすい分野で起業するような事業計画を立てることが成功の鍵を握ります。

起業前の現状認識を怠り、誤った事業計画を立てた場合には、失敗する可能性が高くなります。

もちろん、事業計画は、起業すべき業種の選択のみにとどまりません。

例えば、事業計画において策定すべき内容としては、以下のようなものがあります。

1. 資金は自己資金で調達するのか、あるいは、他人からの借入で調達するのか
2. 調達すべき資金(資本金)の金額はどれくらいにするのか
3. 会社設立を設立して起業するのか、それとも、個人事業主となるのか
4. 従業員は雇うのか雇わないのか
5. 広告や宣伝はどうやって行うのか

上記のような起業の重要な方針は、事前に事業計画において定めておき、起業後は、その計画に従って、着実に事業を進めていく必要があります。

事業計画を立てていない、又は、その内容が貧弱な状態で起業した場合には、失敗する可能性が高くなります。

起業で失敗する理由③起業の目的と事業活動のミスマッチ

起業の目的は様々です。

ベンチャー起業を起こして成功し、巨万の富を得ることが目的の場合もあるでしょう。

また、定年退職後、年金をもらいながら、趣味と実益を兼ねた起業をする場合もあるでしょう。

また、会社でリストラされてしまったので、生活の糧を得るために、やむを得ず起業する場合もあるでしょう。

起業の目的は様々ありますが、その目的が異なれば、当然、起業後の事業に対する態度も異なってきます。

起業で大成功を収めることが目的ならば、リスクを省みず、積極的な投資を行うことが必要でしょう。

一方、趣味と実益を兼ねた起業の場合には、積極的な投資は控えたほうが無難です。

このように、企業の目的に沿った事業活動をする必要があるのですが、その必要性を無視して、目的に沿わない無理な事業活動を行うと、失敗する可能性が高まります。

起業に失敗しやすい人の具体例について

起業に失敗しやすいのは、まず、事業に必要な経営知識や技術を十分に持たないまま起業する人です。

厳しい市場の中で生き残っていくためには、優れた経営手腕としっかりした技術が不可欠です。

その双方を持たないで起業した場合には、売上げがうまく伸びず、短期間で開業資金が底をついてしまい、廃業に追い込まれてしまいます。

起業するためには、最低3年、標準でも10年くらいは、サラリーマンとして働いて、起業に必要な知識や経験を身に付けるべきです。

また、技術や経験が十分にあっても、それにこだわって、市場環境に柔軟に対応できない人も起業に失敗しやすくなります。

いくら技術が優れていても、市場には、その事業者に代わるものは無数に存在します。

お客さんは、少しでも気に入らないと、すぐに別のお店に行ってしまいます。

よって、市場環境に柔軟に対応できず、お客さんのニーズに応えられない事業者は、どんなに高い技術を持っていても、ライバルにお客を奪われ、結局は起業に失敗します。

優れた技術を持つ方は、往々にして、過信から、市場環境の変化に柔軟に対応できないケースがありますが、起業を成功させるためには、そうならないように注意しなくてはなりません。