Wallet 867568 640

企業の経営指標として、「キャッシュフロー」という言葉を聞いたことがあるかと思いますが、キャッシュフローとは何でしょう?

大雑把に言うと、文字通り「お金の流れ」のことです。
一定の期間に、企業へ入ってくるお金をキャッシュインフロー、企業から出て行くお金をキャッシュアウトフローと言います。

以下では、このキャッシュフローについてお話していきます。

キャッシュフローを管理することの意味

企業の決算書類としては、貸借対照表と損益計算書が代表的です。

貸借対照表を見れば、その時点で資産がどれだけあって負債がどれだけあるのか分かります。
損益計算書を見れば一定の期間でどれだけ利益を上げているかが分かります。

これらを把握・管理するだけでは、足りないのでしょうか?
設備等を持たず、在庫も抱えず、対外的な取引は全て現金での即時決済のみということであれば、それでも良いかもしれません。

しかし、多くの企業では買い掛けや売り掛けで商売をし、事業に必要な設備投資等をしています。これらの存在が、売上や費用の計上時期と実際のお金の出入りの時期をずらすことにより、お金の流れが分かり辛くなってしまいます。

売上や費用の計上時期と、実際のお金の出入りの時期がずれる代表例を以下に示します。

・掛売りをすると収益になるが、資金は入ってこない。売掛金を回収しても収益にならない。
・掛けで買うと費用になるが、資金は出て行かない。買掛金を支払っても費用にならない。
・減価償却は費用になるが、資金は出て行かない。
・借入金の返済は資金が出て行くのに費用にならない。
など

以上が、キャッシュフローを管理することの必要性です。
「黒字倒産」というのは、損益計算書上の利益はあがっているのに、キャッシュフローが管理できていないことにより、資金ショートすることにより起こります。

キャッシュフロー計算書

キャッシュフロー計算書というのは、貸借対照表や損益計算書と同様の企業の経営実態を把握するための決算書類の一種です。

その内容は、キャッシュ(現金や預貯金)の出入りを以下の3つの性質毎に分類し、期首と期末での増減額を整理した書類となります。

営業キャッシュフロー

企業本来の営業活動での売上として入ってきたキャッシュと、そのための費用として支出したキャッシュの増減です。

投資キャッシュフロー

社屋建設、機械や社用車の購入等の設備投資のために支出したキャッシュと、資産売却によって入ってくるキャッシュの増減です。

営業キャッシュフローと投資キャッシュフローの合計を「フリーキャッシュフロー」と呼び、その企業が本来の事業活動から得たキャッシュ、つまりその企業が行っている事業のお金の創造能力ともいえます。

財務キャッシュフロー

融資などの借入金として入ってきたキャッシュと、それらの返済のために出て行ったキャッシュの増減です。

まとめ

企業の経営指標を表す計算書類としては、上述した貸借対照表や損益計算書やキャッシュフロー計算書等があります。

多くの中小企業にとっては、貸借対照表や損益計算書は税務申告の必要のために作成しているものの、キャッシュフロー計算書には関心が薄いかもしれませんが、中小企業だからこそ目先の売上や利益に惑わされず身の丈に合った経営をするために、「キャッシュフロー」という考え方は大切なのです。